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高校野球カルトデータベース THP blog・甲子園特集

No.3 ABC高校野球メロディー

 栄冠は君に輝く、君よ八月に熱くなれ、瞬間(とき)…“夏の甲子園”と聞いて思い出す歌はいろいろあると思います。
 特に夏の甲子園を中継しているABCテレビ(朝日放送)は、毎年魅力的なテーマソングを選んで高校野球をドラマティックに演出しています。しかも約2週間もの大会期間中、毎日かかるので頭に焼き付き、その曲を聞くとあの大会のあのシーンを思い出すという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そのABCテレビで放送されている高校野球番組速報!甲子園への道」「熱闘甲子園」「高校野球中継の歴代のテーマソング、さらに『栄冠は君に輝く』などのオフィシャルソングを紹介したいと思います。

※ABCでは2003年(第85回)より「夏の高校野球統一テーマ曲」として、「速報!甲子園への道」「熱闘甲子園(オープニング)」「高校野球中継(オープニング)」の各テーマソングが共通化されています。
※「CD情報」は終了しました。


__速報!甲子園への道__
 「速報!甲子園への道」は、全国の予選の模様をテレビ朝日系列局(地域により他系列の局や近畿圏独立UHF局も協力)のバックアップで映像付きで紹介する番組で、1981年に放送を開始。例年は7月22日頃から全代表校決定まで、ABC・テレビ朝日系列で連日放送されています。94年までは甲子園開幕前日まで放送されていて、全代表校決定後は代表校の選手たち自らが学校を紹介したり、各都道府県予選の決勝のハイライトシーンを流す企画などを放送していました。
 テーマソングは放送開始以来『君よ八月に熱くなれ』のシンセサイザーバージョン(演奏はPSY'Sの松浦雅也)で固定されていましたが、92年からは年替わりになり、高校生や同年代に対するメッセージソングが選ばれています。おもに新進気鋭のアーティストの曲が多かったのですが、最近は西浦達雄や石嶺聡子などメジャーどころも登場しています。
年(回)テーマソング
1981年
(第63回)
  |
1991年
(第73回)
君よ八月に熱くなれ
<シンセサイザーVersion>
《1989〜93年挿入歌》
YELL!-16番目の夏(井上昌己)
1992年
(第74回)
Dreamy Dreamer(LU-NA)
1993年
(第75回)
1994年
(第76回)
青い花(BLANKEY JET CITY)
《挿入歌》たった一度の物語(鈴木彩子)
1995年
(第77回)
すべての答えは自分自身の中にある(サイコベイビーズ)
1996年
(第78回)
Tasty(rosy)
1997年
(第79回)
play?(the Pete Best)
1998年
(第80回)
気にすんな(いわぶちかつひこ)
1999年
(第81回)
勇気(西浦達雄)
2000年
(第82回)
オレたちの純情(西浦達雄)
2001年
(第83回)
ひだまり(石嶺聡子)
2002年
(第84回)
願いの詩(コブクロ)
2003年
(第85回)
SUMMER BOY(藤井フミヤ)
2004年
(第86回)
glory colors〜風のトビラ〜(ZONE)
2005年
(第87回)
奇跡(スガシカオ)
2006年
(第88回)
スフィアの羽根(スキマスイッチ)
2007年
(第89回)
両方 For You(ウルフルズ)
2008年
(第90回)
夏はこれからだ!(福耳)

__熱闘甲子園__
 「熱闘甲子園」はその日の試合のハイライトを、選手の表情やそれを影で支える人にもスポットを当てて紹介する番組で、1981年に放送を開始。夏の甲子園の大会期間中、ABC・テレビ朝日系列(他に一部地域で当日深夜に録画でネット)で連日放送されています。番組の詳しい歴史は「熱闘甲子園HISTORY」をご覧下さい。
 テーマソングは放送開始以来、大阪府立淀川工業高校(現・淀川工科高校)吹奏楽部が演奏する『君よ八月に熱くなれ』で固定されていましたが、89年にオープニングがクラシックの『タンホイザー行進曲』になり、その翌年からは精一杯がんばった夏への感謝を込めた曲が毎年選ばれるようになりました。歴代で登場したアーティストを見ると、浜田麻里、石川よしひろ、TUBE、エレファントカシマシ、渡辺美里、藤井フミヤなど壮々たる顔ぶれが並んでいて、その年の記憶に残るシーンを彩る曲を競演しています。
年(回)オープニングエンディング
1981年
(第63回)
  |
1988年
(第70回)
君よ八月に熱くなれ<吹奏楽Version>
1989年
(第71回)
タンホイザー行進曲 君よ八月に熱くなれ<吹奏楽Version>
1990年
(第72回)
金網ごしのBlue Sky(大塚純子)
1991年
(第73回)
Precious Summer(浜田麻里) Tomorrow(浜田麻里)
1992年
(第74回)
1993年
(第75回)
明日への卒業(石川よしひろ) いつかまた会える(石川よしひろ)
1994年
(第76回)
傷だらけのhero(TUBE) 夏よありがとう(TUBE)
1995年
(第77回)
YES(鈴里真帆) Sail Away(鈴里真帆)
1996年
(第78回)
幻の夏(本田修司) 絆(本田修司)
1997年
(第79回)
Dear...(TSUNAMI)
1998年
(第80回)
ココロのままに(エレファントカシマシ) 百万の言葉より(安藤秀樹)
1999年
(第81回)
Yheei!(TUBE) セピアの日(皆谷尚美)
2000年
(第82回)
荒ぶる胸のシンバル鳴らせ(渡辺美里) 手の中の青春
〜ミレニアム・ヴァージョン〜(西浦達雄)
2001年
(第83回)
FLY(真心ブラザーズ)
2002年
(第84回)
終わらない夏(我那覇美奈) 8月の風(我那覇美奈)
2003年
(第85回)
SUMMER BOY(藤井フミヤ) 夏の終わり(森山直太朗)
2004年
(第86回)
glory colors〜風のトビラ〜(ZONE) 誓い(BEGIN)
2005年
(第87回)
奇跡(スガシカオ) 夏陰〜なつかげ〜(スガシカオ)
2006年
(第88回)
スフィアの羽根(スキマスイッチ) 《最終日のみ》奏(スキマスイッチ)
2007年
(第89回)
両方 For You(ウルフルズ) 《最終日のみ》ええねん(ウルフルズ)
2008年
(第90回)
夏はこれからだ!(福耳) 未定

__高校野球中継__
 正式には「第○回全国高校野球選手権大会中継」。1956年の大阪テレビ(のちのABCテレビ)開局の翌年から続く伝統ある番組です。中継のスタイルも昔から変わらず、朝から夕方のニュースの時間まで、昼の時間帯は近畿圏の独立UHF局とリレーしながら大会期間中ぶっ通しで放送されています。基本的に関西ローカル(一部地方局が地元校の試合をネットする場合あり)で、開会式と決勝のみ全国ネットになります。
 94年までの長い間、番組のスポンターだった住友グループの30秒ワイプCMやCMソングも印象的ですが、ここでは77年以降の中継テーマソングに絞ってお送りします。試合開始ごとに流れるオープニングは『君よ八月に熱くなれ』に代表される「さあ、甲子園を楽しんでこいよ」と選手たちを鼓舞する曲が選ばれています。一方、試合終了後にハイライト映像がスローで流れる際にかかるエンディングは87年以来、20年以上西浦達雄さんが担当し、選手たちの青春を讃える曲を送り出しています。なお、西浦さんについては新・高校野球リポート「西浦達雄−高校野球バラードのカリスマ」で詳しく紹介していますのでぜひご覧下さい。

※93年と94年は2曲の交互使用だったようです。未確認な点が多いので、情報がありましたらよろしくお願い致します。

年(回)オープニングエンディング
1977年
(第59回)
君よ八月に熱くなれ(高岡健二)
な  し


ただし、最終日に『真赤な風』(高岡健二)を
使用していた年もあった模様
1978年
(第60回)
甲子園(ランナーズ)
1979年
(第61回)
  |
1986年
(第68回)
君よ八月に熱くなれ(高岡健二→堤大二郎)
1987年
(第69回)
手の中の青春(西浦達雄)
1988年
(第70回)
1989年
(第71回)
1990年
(第72回)
瞬間(とき)(西浦達雄)
1991年
(第73回)
1992年
(第74回)
1993年
(第75回)
Dream Forever(TUBE)※交互使用
君よ八月に熱くなれ(堤大二郎)※交互使用 瞬間(とき)(西浦達雄)※交互使用
1994年
(第76回)
マイ・フレンド(松田樹利亜)※交互使用
君よ八月に熱くなれ(堤大二郎)※交互使用 瞬間(とき)(西浦達雄)※交互使用
1995年
(第77回)
交差点(安藤秀樹) 風の色(西浦達雄)
1996年
(第78回)
1997年
(第79回)
1998年
(第80回)
太陽は知っている(渡辺美里) 迷わずに(西浦達雄)
1999年
(第81回)
2000年
(第82回)
パーフェクトワールド(藤木直人) オレたちの純情(西浦達雄)
2001年
(第83回)
太陽は僕らを照らしてた(19) そうだろう…(西浦達雄)
2002年
(第84回)
願いの詩(コブクロ)
2003年
(第85回)
SUMMER BOY(藤井フミヤ)
2004年
(第86回)
glory colors〜風のトビラ〜(ZONE) 願いの向こうに(西浦達雄)
2005年
(第87回)
奇跡(スガシカオ)
2006年
(第88回)
スフィアの羽根(スキマスイッチ)
2007年
(第89回)
両方 For You(ウルフルズ) やさしさにかわるまで…(西浦達雄)
2008年
(第90回)
夏はこれからだ!(福耳)

__オフィシャルソング__
 ここでは甲子園球場で演奏されるオフィシャルソングを紹介したいと思います。なお、すべての曲が収められたCDが朝日新聞社より発売されていて、夏の甲子園期間中は甲子園球場などで販売されています。CDを購入したい方は朝日新聞社に問い合わせてみるといいでしょう。

♪全国高校野球選手権大会の歌・栄冠は君に輝く (1948〜)
 学制改革を機に第30回大会からの新しい大会歌として古関裕而氏が作曲。これにつける歌詞を一般公募して、石川県の文筆業・加賀大介さんの詩が選ばれました。当時婚約者だった妻・道子さんの名前で応募していたのは有名な話。閉会式での場内一周や開会式での選手退場などで演奏され、夏の甲子園には絶対欠かせない曲です。長年、NHK高校野球中継の学校紹介(オルゴールバージョン)やABC高校野球中継の番組開始・終了時(2002年まで)でも流れています。

♪高校野球ファンファーレ (1968〜)
 第50回大会を記念して公募。当時18歳で、阪急少年音楽隊員だった山倉養市さんの作曲したテーマが選ばれました。開会式の「只今から…開会式を行います」のアナウンス後と閉会式の閉会宣言終了後に演奏され、大会の始まりと終わりを告げています。

♪大会行進曲(全国中等野球大会行進曲) (1935〜)
 ちょうど昭和10年になる第21回大会に、主催の朝日新聞社が山田耕筰氏に作曲を依頼。現在に至るまで60年以上に渡り、開会式での選手入場時の行進曲として親しまれています。実はこの曲には富田砕花氏作詞の歌詞があって、「百錬競える この壮美 … 球史燦たり 大会旗」と行進曲に乗せて歌うことができます。